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2019/12/17

2019年(令和元年)10月号

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     題字 尾上柴舟 表紙 大瀬 宏

2019年(令和元年10月号)
☆研究  □大嘗祭の屏風歌・屏風絵 -古典の小径127―    ....外村展子
□尾上柴舟のうた223          ‥‥岡田寿子 近藤史郎 山本光珠  
     □内面客観の道をたずねて116      ‥‥大垰敦子 宮﨑孝司 高本澄江 日野幸吉
                           福光譲二 野坂昭雄 吉田ヒロミ 上脇立哉
     □近現代歌人の一首【中村憲吉】     ‥‥澤田久美子
     □【短歌時評】21 新時代の短歌の行方  ‥‥新井邦子 
     □佳品嘆美133〈万葉集〉〈岡野弘彦〉   ‥‥山本光珠 日野幸吉
☆作品評

☆再録  □真樹の曙―旧号抄録148(1)(2)-
     □他誌抄録96
☆記   □真樹サロン短歌会記           ...福光譲二       
     □後記

ご案内 -2019年10月-
真樹サロン
   日時  10月27日(日)10時~   協力
                 13~15時  短歌会
   会費 500円(10時からの来会者は不要)
   出詠 1首を担当者 新井邦子まで(SMS可)
   締切 10月15日

 
山本康夫の歌―2019年(令和元年)10月号

『槙の実』(昭和28年刊)-道後山(昭和25年作)
高原の空気すみ切る中天に月はのぼりぬ小(ち)さく凍りて
いが栗のかげもつばらに枝すきて今宵の月の中天にすむ
ひとひらの雲かげもなく青みわたる高原の空に高く月すむ
零下二度の月凍る夜を肩抱きおりたることををりをり思う
山の夜は露か時雨か夜をこめて木々の雫が垂るる音する

2019年10月号「前号20首抄」
   -20首抄(2019年9月号より抄出)-
庭に来て朝夕に鳴くウグイスの時に高きは恋の叫びか         松井嘉壽子
葉桜がわれの歩みをとどむるに従いてまた頬に風吹く         水田ヨシコ
ジャガいもの原産地とうアンデスの空思うなり芽吹くこの朝      宮﨑 孝司
百合の花おし広げつつ葯(やく)を取る手術なれした外科医のやうに  森 ひなこ
余生なりと思えば心さわぐこと聞かじすまじと壁つくるわれ      森重 菊江
玉葱の根を切ると庭の隅に座を占めたるわれへ鶯の鳴く        守光 則子
「令和」へと継がれし初めの一日を列島こぞりて湧くさま報ず     柳原 孝子
日光の夏の旅人(たびと)の洗礼と<華厳(けごん)の滝>の飛沫(しぶき)浴びしか 山本真珠
非才なるわれが短歌に目覚むるを誘わせし師の好意うれしき      山本 全子
石垣の小さき間のその奥に愛の巣あらんつがい出入りす        石井恵美子
平成とともに閉じたり郷愁濃きポン菓子を売る下迫商店        大越由美子
見聞の難くなりたるこの体時を気にせずいかに過ごすか        大森  勝
父母の骨の行く末決めてのむ茶碗の中の明るき緑           岡田 寿子
かみ合わぬ会話なれどもしっかりと語り継ぎたし昭和のできごと    川口 幸子
巣のふちに子つばめあふれんばかりなり空舞う朝は青空であれ     金尾 桂子
生い茂る吹上(ふきあげ)の森お暗くて奇(くす)し真白の蘭そこここに  川口 浩子
すずらんの香る夕べの庭へ出(い)づ今書き上げし稿をたたみて      澤田久美子
溝掃除脇のダンプに鋤簾(じょれん)にて土砂積む人の顔美しき      高見 俊和
刈りゆけばあざみの花も砕け散るえのころ草もばったと倒る      高本 澄江
年を追いて萎えゆく我を留(とど)めんと浜茄子色のマニキュア塗りぬ  濱本たつえ

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