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2021/02/22

2021(令和3年)3月号

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題字 尾上柴舟 表紙 大瀨 宏
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2021年(令和3年)3月号
研究  記紀の歌枕と国学の徒-古典の小径143―   外村展子
尾上柴舟のうた 240       福光譲二  岡田寿子  山本光珠  
    内面客観の道をたずねて 134   大垰敦子  澤田久美子 村上山治 西本光仁
                    吉田ヒロミ 吉田征子  野坂昭雄 黒飛了子                     
    近現代歌人の一首〔上田三四二〕 近藤史郎
    【異文化essay】36 California roll(カリフォルニアロール)    田中淳子 
    佳品嘆美*150〈万葉集〉〈石川不二子〉   山本光珠  澤田久美子
作品評
再録  真樹の曙―旧号抄録 165
    山本康夫のノートより   
    真樹のうたびと  山本康夫/泉 覺性 
    他誌抄録 113
記   真樹サロン短歌会記 104 福光譲二       
    後記

ご案内 -2021年3月-
真樹サロン
   日時 3月28日(日)10時~  協力
               13~15時 歌会
(歌会だけの参加も歓迎)
   会費 500円(10時来会者は不要)
・通信参加は1000円
   出詠 1首を担当者吉田征子SMS可)
   締切 3月15日

山本康夫の歌
狐毛に鹿毛狸毛馬の毛と筆になすべく皮のまま買ふ
竹の管ころよきを選(よ)り束にして庇にとどくほども積みおく
刈りし毛はよき毛あしき毛と選りわけてそのよき毛もてよき筆作る
命毛の先はするどく腰強く諸毛あはせて玉の穂とする
揃ひたる諸毛さばきつ切れし毛や逆毛抜き去り指にまろむる
           『薫日』(昭和十二年刊)――人生篇――筆作り

      20首抄(2021年2月号より抄出)
                                  
渓流の辺の魔崖仏見落としぬ女人高野へ至る細道           竹添田美子
秋晴れの気のさわやかさ心までおだしく柿を食(は)む午後3時      富田美稚子
歌友らの言の葉われの頑(かたく)なな心を融(と)かし闇を照らせり    中村カヨ子
子供らの成長するを見られずて歩みし年月心に残る           難波 雪枝
しらじらと外明るめば灯を消して暗き中にて来し方おもう        延近 道江
天気雨秋の陽(ひ)を受け降りいるを窓あけて見る誕生日の朝       弘野 礼子
神々しさを覚えるほどの美しき初に扇雀見し日を覚ゆ          古澤 和子
「杵(きね)つきの餅」のチラシは君の村柔和な君はいかに暮らすや    宮崎 孝司
広島の地方議員に金の蔓(つる)伸びて絡みて一気に絞める        森 ひなこ
言論の自由無き戦後をしのばせて「ひめばなし」とぞ繰り返さるる    柳原 孝子
ブランコを漕(こ)ぐたび冬の太陽の縁(ふち)はまわれり白金王冠      山本 真珠
空澄みて真白き雲もにぎわえり思い思いのGoTo秋の旅        吉田 征子
情島にて釣りし友よりもらいたる鯛いきいきと冷蔵庫に映ゆ       岩本 淑子
幼子が「父(とう)さん」と呼びかけておりよきかな「パパ」の時代は終われ  宇吹 哲夫
時は大正 鬼殺隊員「炭治郎」一コマごとに迫力を増す         大垰 敦子
あたたかき情熱そそぎ短歌道教えたまいし師の恩深し          大津タカヱ
旧街道に忘れられいるみちしるべなぞりなぞりて古き字読めず        折口 幸子
障害児の育てし花は金盞花(きんせんか)土に根をはり陽(ひ)に向かいて咲く   勝地 健一
なじみなき文字に悩みつつ時惜しみLineに向かうわが性(さが)悲し    木村 浩子
山の端が残照に染みて一瞬の輝き去りて別世界となる            隅出志乃惠
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