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2021/02/04

2021(令和3年)2月号

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題字 尾上柴舟 表紙 大瀨 宏
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2021年(令和3年)2月号

研究  三十三間堂の仏像二体-古典の小径142―   外村展子
尾上柴舟のうた 239       福光譲二  澤田久美子 山本光珠  
内面客観の道をたずねて 132   石井恵美子 柳原孝子  高本澄江  廣本貢一
    西本光仁  野坂昭雄  吉田ヒロミ 上田勝博                     
    近現代歌人の一首〔大津仁昭〕 近藤史郎
【短歌時評】26 もっと短歌を楽しみたい   吉田征子 
佳品嘆美*149〈万葉集〉〈万葉集〉     山本光珠  上田勝博
作品評
再録  真樹の曙―旧号抄録 164(1)(2)-
    山本康夫のノートより   
    真樹のうたびと  山本康夫/原 靑波 
    他誌抄録 112
記   真樹サロン短歌会記 103 弘野礼子       
    執筆者一覧 3月号から
後記

ご案内 -2021年2月-
真樹サロン
日時 2月28日(日)10時~  協力
               13~15時 短歌会
(歌会だけの参加も歓迎)
   会費 500円(10時来会者は不要)
・通信参加は1000円
   出詠 1首を担当者吉田征子へ(SMS可)
   締切 2月15日


山本康夫の歌
世界一のオペラの殿堂といふスカラ座の歌は電波をつたひてぞ聞く
いまだ聞かざる人もローマに多からむスカラ座のオペラわれ寝ねて聞く
ローマの都に歌ひ踊れるをとこをみな狂ふ胡蝶のごとくも見えく
無始無終地球を巻きてみちわたる電波としいふものはおそろし
今ここにひそかに言へる陰口も何億万里をめぐりてあらむ

           『薫日』(昭和十二年刊)――人生篇――地球と電波

20首抄(2021年1月号より抄出)
                                  
来る親を待ちに待ちたる日は浅く今日の明かりをともすときなる      佐々木孫一  
この秋の庭にぽっかり穴のあき外山滋比古氏を悼むあき          笹田四茂枝   
制約の多き世情にありてなおおのれ失わず生きんとねがう          隅出志乃惠         
ママの服しっかり持てる幼子と横断歩道を渡る自転車            高見 俊和
青空に柿一つのみ残りたり頼るものなしこどもの意地よ           滝沢 韶一
才なしとひと時捨てたる道なれどそれでも歩めと自然の声は         鍋谷 朝子
青い空へ腕を突き上げ背伸びする君よ旅ゆく瀬戸に潮風           畠山 清子
灯のつかぬ隣の主はケアハウス 里の外灯静もりてあわし          廣田 怜子
文法書第一章を読み終えて仰ぐ九月の空の明るさ              弘野 礼子
うちそとを従うままに流されぬ道を見きわめたるがごとくに         福光 譲二
思い出は青春の日々美(は)しき日も厳しき日々も宝石のごと         古澤 和子
遺伝子に母なる童話刻みつつ姉妹は咲かす別々の花             森 ひなこ
三階の部屋なる窓をながむれば月こうこうとガラスを照らす         矢追 房子
先の見えぬ失業にいて月刊誌「真樹」ゆっくり読破しようぞ         山本 全子
糾(あざな) える縄のごとしと誰(た)が言いし姉逝ける秋孫の婚成る      有本 幸子
遠つ山も手にとるがにも極まれる澄明のひと日いのち洗わる         石井恵美子
木の柵にもたれて二人「立ち話」明るき声は点描画の中           大垰 敦子
奥入瀬を共に下りしもみじ狩り今も残れり壮なる姿             木村久仁子
ようやくに日差し秋めき白鷺城に落ちる影さえ和らぐ覚ゆ          小巻由佳子
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