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2019/01/27

山本康夫の歌ー2019年(平成31年)2月号

   『広島新象』(昭和34年刊) ー別府日名子旅館(昭和29年作)ー

      名にききし日名子旅館の貴賓門昼を閉ざして豊かに構う

      敷つめし緋の絨の直線につづく廊下を導かれゆく

      菊の湯の湯気立ちこもるゆゆしさにつつしみてわが階下りゆく

      天皇陛下お召湯の木札かかるもと体ひたしてこぼすいでゆを

      天皇の召されしいでゆ浴槽の楠の香りが今も立ちつつ






 

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