山本康夫の歌ー2019年(平成31年)2月号
『広島新象』(昭和34年刊) ー別府日名子旅館(昭和29年作)ー
名にききし日名子旅館の貴賓門昼を閉ざして豊かに構う
敷つめし緋の絨氈の直線につづく廊下を導かれゆく
菊の湯の湯気立ちこもるゆゆしさにつつしみてわが階下りゆく
天皇陛下お召湯の木札かかるもと体ひたしてこぼすいでゆを
天皇の召されしいでゆ浴槽の楠の香りが今も立ちつつ
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