山本康夫の歌ー2018年(平成30年)12月号
「真樹」(昭和9年5月号) ー江田島吟行ー
わが船の近づくなべに見えてくる向つ小島のなだらかな線
わが船がちかぢか通る島山の段々畑の萌麦の青
蜜柑畑の熟実つぶらに光れるを船の窓より首いだし見る
わが乗れる巡航船が笛ふきて着きたる村は桃の花ざかり
春ふかき島の斜面の麦のいろうつりて青し江田の内海に
子を抱きて舟ゆ上陸(あが)れる島の村あたりおぼろに春霞みせり
わが船の近づくなべに見えてくる向つ小島のなだらかな線
わが船がちかぢか通る島山の段々畑の萌麦の青
蜜柑畑の熟実つぶらに光れるを船の窓より首いだし見る
わが乗れる巡航船が笛ふきて着きたる村は桃の花ざかり
春ふかき島の斜面の麦のいろうつりて青し江田の内海に
子を抱きて舟ゆ上陸(あが)れる島の村あたりおぼろに春霞みせり
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