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2019/02/25

山本康夫の歌ー2019年(平成31年)3月号

   「真樹」(昭和9年5月号) ー江田島吟行ー

      訪ね来し島の村里ぬくければ春はやくして桜咲きたり
      咲きいでていまだまばらの桜花そのおのおののしめりを持てる
      打つれて庭にいでたる一ときをなすこともなく芝ふみあそぶ    林冷子氏方
      その立居今年は殊につつましうなりて乙女は生ひ立ちはやき    令嬢來子様
      弾き終へてピアノ放るるをとめ子の面ほんのりとほてりゐる見き  令嬢道子様
      とりどりに春の花咲くさ庭べに写真をとるとうちつれいでつ

      降りそむる雨の明るさ写真とると夕づく遅き庭に並べり
      夕づきて春の小雨となりしゆゑ今日の集ひの忘られなくに
      往くときは心はやりて見ざりける校門(もん)の桜の闇にほのけき   帰途 


 
2019/02/20

第一回文学フリマ広島

全国各地で行われている「文学フリマ」ですが、広島では初の開催です。
真樹社も出店ブースを設けています。ぜひお越しください。


  ★第一回文学フリマ広島【入場無料】★

   2019/02/24() 11:0016:00

   ・会場: 広島県立広島産業会館 東展示館 第二・第三展示場

   ・詳細: https://bunfree.net/event/hiroshima01/

文学フリマは入場無料の文学作品展示即売会です。

小説、詩歌、評論、ノンフィクションなど様々な文学作品を出店者が自ら手売りします。ジャンルも純文学からSF、児童文学からアイドル評論まであり、出店者・来場者の年代層も10代〜90代まで幅広いイベントです。来場者は見本誌コーナーで各ブースの作品見本を自由に立ち読みすることができ、ブースで作品を購入することができます。
会場や懇親会では作者や編集者の方と直接話すことができ、読者と作者の垣根を超えた多くの交流が生まれています。(公式サイトより)


   広島県立広島産業会館 東展示館
    (〒732-0816 広島市南区比治山本町12-18)

  産業会館地図


2019/01/27

2019年(平成31年)2月号

             2月号表紙新_convert_20190207225842  
 
  ☆研究     □「野寺」「野寺僧帰」ー古典の小径119-       ‥‥外村 展子        
       □尾上柴舟のうた215       ‥‥
上脇立哉 近藤史郎 山本光珠 
       □内面客観の道をたずねて108 ‥‥
石井恵美子 高本澄江 新井邦子 廣本貢一
                           日野幸吉   中村 武   岡田寿子  福光譲二
       □近現代歌人の一首【時田則雄】         ‥‥澤田久美子

       □【異文化essay】19 beautiful?          ‥‥田中淳子
       □佳品嘆美125〈万葉集〉〈石田比呂志〉   ‥‥山本光珠 中村 武
  ☆作品評
  ☆再録  □真樹の曙ー旧号抄録140ー
       □他誌抄録88
  ☆記   □真樹サロン短歌会記            ‥‥岡田寿子
       □執筆者一覧・3月号から
       □ピクチャ便り
♠⑤サンタ13人と14人の面々

       □後記


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2019/01/27

ご案内 ー2019年2月ー

          真樹サロン
            日時 2月17日(日)10時~    協力
                          13時~15時 短歌会
                会費 500円(10時からの来会者は不要)
            出詠 1首を担当者 笹田四茂枝 まで
            締切 2月10日     

                        (会場は真樹社)

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2019/01/27

2019年2月号「前号20首抄」

   20首抄(2019年1月号より抄出)ー    
    

  なにごとか思いて留まる蟷螂の秋のさ中のわれにも似たり         笹田四茂枝  

 「あなたも要る」の「も」は絶対の者でなしわれは遊離基フリーラジカル 柴地 暁子

  土手ゆけば炎と見ゆるヒガンバナ猛暑の日々も下火と知りぬ        高見 俊和

  集う日がわが生きがいとなれるいま孫らのハグにぬくもりを得る      龍野日那子

  夏に見る青き記憶は妄想の朱(あか)と重なり少女が映える         田中  祐二   

  むくげの花朝(あした)に咲きて夕べ散るひと日の命いま音をたつ      永井 妙子

  ぶらんこのひとりが帰りゆうらりと夕日をのせる団地の公園        長嶋   彰子
     深()山にし夢殿見れば草むせり訪ね来る人多からざらん        中村カヨ子

  これの世に生きてしがらみまとえども志ひとつ持ちてゆきなん       光井 良子

  人の世はかりそめならず夫逝きて無縁の町に日々見るは海         宮迫千鶴子

  赤き芽を見せて張り出す紅葉の木雨つぶのせて静かにゆるる        矢追 房子 

  さりげなく言葉交わししかの人に心傾くと占いにあり           上田 勝博

  抱き上げし幼のにおい残りいるわれとわが身にひたりてひと日         榎並 幸子

  透明のジンのグラスに一滴(ひとしずく)レモンは神の使いなるべし     大瀬  宏

  穂芒の一筋までも輝かせ今日の光は澄みわたりたり            岡田 寿子

  引き揚げの父母の心に思い馳()せ友を誘いて舞鶴の地へ         岡田 節子

  たぎる湯に菠薐草のまみどりを放てばひとつの憂い流るる         折口 幸子 

 「朝めしまだか」と呼ぶ人はなくうつろなり露おくバラを一人摘みたり  木村久仁子

  百歳になりたる人よご詠歌に打ちゆく鉦(かね)のリズム正しく       小巻由佳子

  歌よみて心なごめるこの日ごろ詠めず苦しむ時もありうる         近藤 松子




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2019/01/27

山本康夫の歌ー2019年(平成31年)2月号

   『広島新象』(昭和34年刊) ー別府日名子旅館(昭和29年作)ー

      名にききし日名子旅館の貴賓門昼を閉ざして豊かに構う

      敷つめし緋の絨の直線につづく廊下を導かれゆく

      菊の湯の湯気立ちこもるゆゆしさにつつしみてわが階下りゆく

      天皇陛下お召湯の木札かかるもと体ひたしてこぼすいでゆを

      天皇の召されしいでゆ浴槽の楠の香りが今も立ちつつ






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2018/12/27

2019年(平成31年)1月号

         H31・1_convert_20181227113455       
☆研究   □「八景」の「晴嵐」-古典の小径118ー              ‥‥外村展子
      □尾上柴舟のうた 214     ‥‥
中村 武 澤田久美子 山本光珠 
      □内面客観の道をたずねて107  ‥‥滝沢韶一 柳原孝子 小巻由佳子 大垰敦子 
                            
宮﨑孝司 新井邦子 上脇立哉 金丸洋子
      □近現代歌人の一首【前登志夫】             ‥‥近藤史郎
      □【短歌時評】17
「挽歌」について
            ‥‥新井邦子
      □佳品嘆美 124〈万葉集〉〈上田三四二〉      ‥‥山本光珠 日野幸吉
☆作品評
☆書評  □春日真木子歌集『何の扉か』            ‥‥澤田久美子
     □村山美恵子歌集『余波』              
‥‥澤田久美子
     □春日いづみ歌集『塩の行進』            ‥‥森 ひなこ
☆再録  □真樹の曙ー旧号抄録139ー
     □他誌抄録 87
☆記   □真樹サロン短歌会記                                           ‥‥新井邦子
     □ピクチャ便り
④栴檀と枇杷 

     □後記

2018/12/27

ご案内 ー2019年1月ー

          真樹サロン
            日時 1月27日(日)10時~    協力
                          13時~15時 短歌会
                会費 500円(10時からの来会者は不要)
            出詠 1首を担当者 笹田四茂枝 まで
            締切 1月15日     

                        (会場は真樹社)

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2018/12/27

2019年1月号「前号20首抄」

  20首抄(2018年12月号より抄出)ー

     さるすべり細枝にわたあめあつめ九月の窓にほのかに灯 (とも) る       勝地 健一
     夏の庭でおしゃべりせし人乗せてゆく黒い車に手を合わす秋           金尾 佳子
     日本の最果ての原野サロベツに渡り鳥らのにぎわう春来()         川口 浩子
     今日明けて尾花さやかにそよぎいる銀の色して青空のもと            喜多 敏子
     地球照 こよいは澄めり秋冷の風さえ光る散歩道ゆく              近藤 史郎
     この部屋に明かりをつけて短歌書くこよいの終わり恋の終わりを         佐々木孫一
     青虫に衣とられて秋茄子の哀れなるかな裸となる朝               鈴木 敬子
     太陽はあまねく世界を照らしてる片隅なんてそれはどこなの           西本 光仁
     ダヴィデ像見し日の夜の浴室の曇れる鏡やおら拭()きたり           日野 幸吉
     秋日浴みキバナコスモス花盛り黒あげは蝶日がな来遊ぶ             廣田 玲子
     こもれ日の家に六十余年住みふっと静かに夏を見送る              北條多美枝
     六時半 東の雲はShell Blue(シェル・ブルー)ミルクの空にいまし溶けゆく  山本 真珠
     月々の「真樹」の世界に圧倒され深呼吸して表紙をめくる              吉田ヒロミ
     水害の季の花火師の哀(かな)しみよ四方(よも)の夜空のステージあれかし       吉山 法子
     おりの中タイガーに人おそわれぬ野生のスイッチ誰が押したか            的場いく子
     籠もらじと散策しては歌詠みて夜はその歌の推敲に更く               水田ヨシコ
     あめ色にかっきりと枝に張りつきて造形美みせしかの蟬いずこ            森重 菊江
     雨上がり白き一機のいざなうは東にあらん希望という町               新井 邦子
     坂の上()の雲を追いかけ走り次ぐ雲の片片(へんぺん)指に触れたく        有本 保文
     畑作に携わるだけの今日なれど髪とき紅さしやる気湧き出()ず            岡畑 文香

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