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2021/05/01

2021(令和3年)5月号

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題字 尾上柴舟  表紙 大瀨 宏
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2021年(令和3年)5月号

題詠「ブルー・blue」 選・田中淳子
研究  詩人広瀬旭荘の遊歴(中)- 古典の小径145 ― 加藤定彦 ・ 外村展子
    尾上柴舟のうた 242     福光譲二  岡田寿子  山本光珠  
    内面客観の道をたずねて 135 大垰敦子  澤田久美子 村上山治  西本光仁
                    吉田ヒロミ 吉田征子  野坂昭雄  黒飛了子  
    近現代歌人の一首〔大西民子〕  近藤史郎 
    佳品嘆美*152〈万葉集〉〈齋藤 史〉    山本光珠  月原芳子
作品評      宮﨑孝司  月原芳子  山本光珠  滝沢韶一  大瀨  宏  高本澄江  新井邦子  
        大越由美子 上田勝博  弘野礼子
作品抄出    豊田敬子  山本全子  勝地健一
再録  真樹の曙―旧号抄録 167                 
    真樹のうたびと  山本康夫 / 池永秀夫 
    他誌抄録 115
記   真樹サロン短歌会記 106  村上山治       
    後記

ご案内 -2021年5月-
青嵐忌歌会
   日時 5月23日(日)11時半 法要―昼食―短歌会          
   会場  三滝ライオンズ山荘
   会費 1500円(昼食代込)            
   出詠 1首を担当者 上田勝博へ(SMS可)
   締切 5月15日

山本康夫の歌
開け放つ電車の窓より入る風のあおりに耐えて新刊書読む
夜深く汽車ゆく余響変りしは鉄橋上にかかりたる音
たくましき婦女の一団乗りこみて朝の車内に魚臭まきゆく
埃湧くごとくブトの群立ち舞いて曇り重たく夕べ暮れゆく
満潮の河口の芥片よりて夕照る街の家並をうつす
原爆禁止叫ぶときさえ敗戦の民のひくつなるものつきまとう

         『広島新象』(昭和三十四年刊)――昭和二十九年――山光まぶし 

20首抄(2021年4月号より抄出)

蠟梅の花びら透かし昇る陽(ひ)にくちびる寄せば香り立ちくる     畠山 清子
ゴミ出しは人目をさけて深々と帽子かぶればスナフキンなる      濱本たつえ
こずえより螺旋(らせん)を描き舞い舞える落ち葉のダンス背戸庭につづく  廣田 怜子
バスを待つわれの睫毛(まつげ)にとまる雪しばし世界がかがやいて見ゆ   弘野 礼子
日を数え一人で待ちし十三夜城跡の峰にいま欠けず浮く        松井嘉壽子 
欠詠のなき一年(ひととせ)の褒美とてわがためワイン選(え)りてあがなう  水田ヨシコ
今朝得たる皇帝ダリアの花びらを合同歌集の我のページに       村上 山治
夜泣き封じを願いしこともはるかにて息子は定年の春を迎うる     米田 勝恵
相見れば抱きしめほめてやるものを入試の洗礼受けたる孫よ      榎並 幸子
「気を付けてね」「行ってくるよ」とけさもまた玄関先で小さな儀式   廣本 貢一
宿雨去り土手の桜も開花せりゆるる川面に影を落として        近藤 松子
箱根駅伝青春の文字浮かびくる海見え富士見え茅ヶ崎あたり      佐藤 静子
あと五年生きて研究遂げたしと若き兄逝く冬の病室          柴村 千織
拡大する世を映像が現出し多様な歌材提示しやまぬ          滝沢 韶一
カマキリの卵ある木の根元をば枯れ葉で覆う雨雪を避(よ)くと      永井 妙子
甘酒を両手で包めばそれまでの冷たさかさぶたのように剥(は)がれる   長嶋 彰子
核の傘返上できない哀(かな)しさよ平和希求の願いふたたび       中谷美保子
わが血にも混じりておらん亡者の血壇ノ浦から聞こゆる嘆き       中村カヨ子
永き世も山坂ありてこの日まで生ある我にひと筋の道          鍋谷 朝子
地は地層を木は年輪を積み重ね私はなにを積めばいいのか       西本 光仁  

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